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やさぐれ日記 其の三 

カウンターの上に乗せられた透明なアクリルの洗濯ばさみは、
柔らかい照明の下で、すごくきれいに光ってた。

orange

「これ、相当キツイんだよ。あげるから、試してみてよ」
試しに指を挟んでみる。
・・・そうかなあ~。平気な気がするけど?
「嘘つくなよ!お前、クリップ2秒くらいしか耐えられないって、書いてなかったか?!」
えええ~、それって、もう 大分前の話でしょう?!
(確かに、書いている。これです。それにしても4年前の記事って、赤面せずには読めない。)
ごめんごめん!!今はねえ、耐性ついちゃったかも~!!
痛いクリップ。いいな。
嫌だけど、いいなあ~!
付けたい。
痛くなりたい。
足元をばたつかせて、靴を床に落とす。静かに。

変態友達の耳元で、鼠の呟き。
ねえ、こっそりブーツ脱いだの。足、踏んで欲しいなあー。
吹き出す友人。
「ど、どうしたんスカ?!いきなり!!」
年長者なのに、いきなり敬語化する友人。
うーん・・・ここまで引かれると申し訳なくなってしまうなあ。
でもさ、挑発したのはそっちだと思う。
うー、と呻いて、カウンターに頭を乗せる。
「ちょっと・・何で急に静かになってんだ?!そんなんで発情すんなよ!!」
なんだか頭がぼーっとするんだもん。
カウンターの下で、私の素足は所在なさげにふらふらと浮いたまま。
「おいおい、ジンジャーエールで酔っ払ったのか?」
ねえ、お願い。痛いことして。
友達って、助け合うものでしょう?

帰り道。
雑踏の中でも発情しっぱなしで、「おなか殴ってー」とか、「ビンタしてー」とか、散々困らせてしまった。
見かねたのか同情したのか。
歩きながら、私の頭をばしっと叩いてくれた。

「もーいい加減にシャキッとして下さい!!」
冗談交じりに、助けてくれた。

・・・うん。
「助かりました!!アリガトウゴザイマス♪」

明るくそう言いたかったのにな。
彼の厚意の「ばしっ」に、あっさり腰が砕けそうになる。
前を向いて歩けない。
きっと困った顔をしているはずの男の子の顔も、見えない。

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spruce

部屋の明かりを消す。
窓を少しだけ開ける。
浴室も暗くして、お湯の中に身を沈める。

真っ暗な中でお風呂に入るのが好き。
光も音も、煩いときがある。
まるで虫のように、気持ちが弱っているときには。

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新宿ゴールデン街

ポルノグラフィティのシングル「黄昏ロマンス」のジャケットの背景。

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私の持っている「新宿ゴールデン街」のイメージは、これで全部、だった。

新宿、歌舞伎町には「四季の道」ていう遊歩道があって、新宿の稽古場に行くには必ず通る。
昼間はいいんだけど、夜はちょっと・・かなり怖くて、足早に通り過ぎるところ。
横目に、すごく細い路地が見えていて、実はその路地こそがが「ゴールデン街」だったことが判明。

連れて行ってくれた男の子の背中に、必死でついていく。
背の低い、2階建ての木造建築がひたすら並んでいる。
小さな片開きのドアも。
たまにドアが開いて、お店のお姉さんらしき人が出てきたりする。
明かりの点いてない看板や、紙に書かれた看板みたいなのも。
道幅は相当狭くて・・大人二人で並ぶのがやっとだ。

「あいてるかな」
絶対に開かなさそうな黒いドア。
「あ、あいてた」
あっけなく開くんだね。
でも、そこに見えたのは、ドアの幅きっちり、の階段だけ。
そして暗い。

不思議すぎる!!!
つまり、ドアを開けたら、階段しかないんですから。

頭上から「いらっしゃい」の声。
(楽器担いでたら、絶対入れないな・・)
手ぶらで良かったと、ココロから思う。

ゴールデン街初体験の小さな小さなお店は、入ってしまえばとっても寛げる場所だった。
お店のお姉さんは元は男の子だったみたいで、「でも今は、ほらね♪」と膨らんだ胸を見せてくれる。
(ナマです♪)

「こんなに小さいお店でも、ちゃんとトイレがあるんですね」
割と失礼な質問をする自分。
「ないお店もあるわよ~。昔、トイレに行くのに、カギ借りたことあるもの」
一度店を出て、トイレのある建物にカギを開けて入り、用を足し、外からカギを閉め、
また階段を上がって店に戻る。
酔っ払ってるひとには、かなりの上級テクニックじゃないだろうか?
ゴールデン街初体験の私に、歴史のお勉強をさせてくれるお姉さま。
「この辺は青線って言ってね、非合法のお店が沢山あったの。
 一階が飲み屋になっていて・・ほら、ここは2階だけど、こういうところは『ちょんの間』って言ってね、
 ここで女がお客を取るわけね」
「ああ、だから2階の窓が大きいのかなあ」と、カウンターの女の子。
「なんだか、オランダみたいなハナシですね」と、私。
「それはそうと、なんだよ、あのトイレの写真!!あれ、誰だ?!」と、友人。
「アタシよぉー!!キレイでしょう?」と、お姉さま。
「どれどれ?!うっわー、きっれいー!!でも、何だか別人みたい??」と、私。
「おいおい、フザケンナよ?」と、友人。
「もう少ししたら、また痩せるのっ!!」と、お姉さま。

知らないお客さんと話も繋いでもらったおかげで、とっても寛いだひとときを過ごした。

あー♪たのしかったー!!

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プロフィール

鼠子

Author:鼠子
音楽と東京を謳歌する変な人。ルーツはSMだけどゼンタイ、W&Mなど、皮膚感覚とアングラを愛してます。趣味は18禁なドキュメンタリーを撮影すること。blogでは過去と現在、現実と非現実、日常と非日常のコラージュをお届け中。のんびりふらふら放浪してます。ブログのご感想など、メールでもお待ちしております。こちらからお願いします。
ツイッター @nezuminoko
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