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リアル・アダムス・ファミリー

祖母はとてもお金を大切にする人でした。
あまりにも徹底的だったので、彼女に会いに行ったときに、彼女の顔には使い古されたコメ屋の名入りタオルが掛けられていた。シーツですら、彼女自身の手によるタオルを縫い合わせたもの。彼女は自分の娘の葬儀にも一切関わらなかったが、彼女の夫もまた、妻の葬儀には一切足を運ばなかった。
息子たちは嘆き悲しんだが、悲しみを形にする術に長けていなかった。
見かねた義理の子供たちによって、彼女は荼毘に付された。

私は、仏式の葬式は初めてだった。
お経の意味はまるで分からず外国語のように感じられた。お坊様の光り輝く衣装は豪華で輝かしいものだと思った。初めて見る「袈裟」も、とても豪華でじっくり観察してしまう。3日間お世話になったけど、全部衣装が違う。色も、柄も。(何しろヒマだし、ぼうっとしてると意識が遠のく)

祭壇のモチーフは、これは極楽浄土だろうか。南国の果物が供えられ、龍は玉を咥えている。
何だか楽しそうである。確かに此処なら、ちょこと行ってみたい。

そのとき、会場には鈴の音を遥かにしのぐ大音量のノイズが。喪主の鼾であった。
正直なところ、私には理解不能な親戚たちではあるが、それでも憎めない愛すべき存在であるところが、今回のタイトルの所以であります。彼らは決して世間には理解されないが、しかし何処かユーモラスで、それに、悪人ではない。
巨漢の二人が小さな亡骸に寄り添い、小さな声で会話する様は不思議に微笑ましい。

血を受け継ぐもの。
私もまた、立派なアダムス・ファミリーの一員である。
変人、というよりは変態、ですけど。

ume

彼女が愛していた梅の木。

テーマ:M女のつぶやき - ジャンル:アダルト

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「アダムス・ファミリー」

アダムス・ファミリーアダムス・ファミリー(The Addams Family)は1991年に公開されたアメリカ映画である。原作は、チャールズ・アダムスの漫画作品「アダムスのお化け一家」である。1993年に映画第二作「アダムス・ファミリー2」、1999年にはキャストを一新した「アダムス・

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鼠子

Author:鼠子
音楽と東京を謳歌する変な人。ルーツはSMだけどゼンタイ、W&Mなど、皮膚感覚とアングラを愛してます。趣味は18禁なドキュメンタリーを撮影すること。blogでは過去と現在、現実と非現実、日常と非日常のコラージュをお届け中。のんびりふらふら放浪してます。ブログのご感想など、メールでもお待ちしております。こちらからお願いします。
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