FC2ブログ

20年間、同じパートナーとSMをするということ

プラタナス・マロニエ。
知る人ぞ知る、SMラバーなお二人である。
二人は徹底したハードプレイを行ってきた。
たとえば、縄やアナルファックは言うに及ばず。フィストファック、殴打、ペンチ、スカトロ、W&M、ゴム板(堅い。太ももなどを叩くのに使うらしい)タワシ(関連記事はこちら)などなど。低温ローソクや所謂SMグッズは使用しない。羞恥プレイなど無用、という硬派にして工具派の真性SMラバーである。

このカップルに非常に衝撃を受けた。
直後、熱烈なラブレターを送って、お二人の話を直接に伺う機会を得る。(当時のブログ記事はこちら。写真の小ささが時代を感じさせます)

そして、5年後の今日。
二人はまだ、自分たちの道を探し、追いかけている。
改めてインタビューを申し込み、話を聞いた。
**************************************************************************************
【鼠子】お二人の関係は来年で20年と伺いました。SMを主軸とした関係で20年というのは稀有な存在です。
もちろん、誰しも、パートナーと長く楽しく付き合っていきたいと考えています。私もそうです。でも、実際にはなかなか上手くいきません。1年未満で関係解消という例も多い。多くはSM以前に人間関係をうまく構築できていない、信頼関係を持続できないというのがその原因だと考えられます。また、プレイのマンネリ化、刺激を感じなくなる、というのもありそうです。

【プラタナスさん(以下敬称略)】マンネリ化、ということでいえば、私たちはそんなにバラエティに富んだプレイをしているわけではありません。他人から見たら同じことの繰り返しだと思う。
ただ、私たちは少しの変化を非常に大切にします。

【鼠子】例えば?

【マロニエさん(以下、敬称略)】例えば、今の私たちのブームは「エンドレスセックス」です。これによって、プラタナスは麻薬並みの快楽を得たわけですが、現在の形になるまでには開発、改良の道のりがありました。

【プラタナス】例えば、今の私の身体は、挿入を繰り返して内部が爛れてきて、それがとても感じるんです。
熱く、痛みを感じるようになってからです。この状態で挿入されると、今までとは桁違いの快感に溺れます。

【鼠子】それまでにはかなりの時間がかかるのでは?

【マロニエ】そうですね。ホテルでは5時間ほどは必要です。

【鼠子】5時間?!5時間もの間セックスをしているのですか?

【マロニエ】いや、休み休み、休憩しながらだね。

【プラタナス】私は休憩無しです(笑)ずっとあっちの世界に行きっぱなしですね。

【鼠子】どういうことでしょう?

【マロニエ】体内のどこかに、何かが入っていればいいことが解ったんだ。
つまり、性器だけじゃなくて道具の力を借りれば、私はその間に休憩できるでしょう。

【鼠子】異物挿入ですね。ブログではローターを2つ入れた上からセックスしていると。

【プラタナス】異物挿入は、まだ多くの可能性を秘めています。私たちが試したのはつい最近のことです。
この間はペットボトルを。

【鼠子】ええと・・中身は空ですか?

【プラタナス】いいえ。ここから先は、ウエッティーなプレイも楽しみます。
つまり・・中に入っているのは液体ですが・・特製なんです。(鼠子注釈:想像してねー)

【マロニエ】最後は蓋をあけた状態で突っ込む。そうすると、すごく反応が良い。
もちろん、風呂場でしかやらないよ。

【鼠子】お二人にとっての20年間でのターニングポイント、または特筆すべき印象的な出来事を教えてください。

【マロニエ】例えば、付き合って半年くらいの時に、プラタナスは初めて理性を失う経験をしました。彼女にとって生まれて初めての経験だったけど、私も初めてだった。目の前の女が訳がわからない状態になっていく。しかも自分の手で。これは身震いするほどの喜びでした。
その日は確か・・柱にプラを縛りつけたんだったっけ?
良く覚えてないけど、手でお尻を叩いたりしたかな。今では考えられないくらいのライトな行為でした。
でも、とにかくプラタナスは理性を無くした。そして言ったんだ。「もっと、して」ってね。

【鼠子】プラタナスさんが、初めて自分を手放した瞬間ですね。

【マロニエ】そう。それが自分の一番の転機だ。
以来、プラタナスが自分を手放し、鬼のような形相をしたり、白目を剥いたりすることが本当に楽しくて仕方がない。
私の執着はそこにある。そのための20年だった。
スカトロも、お互いが好きだから、というのももちろんあるけど、プラタナスのぶっ飛び具合が素晴らしいんだ。塗りたくって、ぐちゃぐちゃにまみれて、それで満面の笑みを見せるんだよ。狂気の笑いだけれど、素晴らしいでしょう?

【鼠子】女心として、それはあまり嬉しくないと思いますが・・でも、とても、羨ましいですね。女の欲望や業と呼ばれるものは、男性に悟られないよう周到に隠すのが女の伝統的な生き様でした。今はだいぶ変わってきているようですが。

【プラタナス】幼少期から自分の欲望を封印して、誰にも見せないまま死んでいくのだと思っていました。
男は臆病な生き物です。ちらりとでも女の本性を見せたら怖がって逃げてしまう。
でも、マロニエさんは違った。どんなに酷い姿を見せてもその有様を見て引くどころか喜んでくれる男性がいることが信じられなかった。だから、自分を手放すまいと必死で抵抗してきたし、基本的には今でもそれは変わりません。どんなに開放される快感を知ったとしても、長年培った生き方は変えられません。だから、私にとっては羞恥と、それを上回る感覚とのせめぎ合いの20年でした。

【マロニエ】私にとっては、自分を手放させることの20年だね。麻薬のように、抗えない快楽を植え付けて自分から離れないようにしておきたい、そんな悪だくみでもあるよ。
実はプラタナスは、全てが終わった後、とても爽やかな良い顔をするんだ。まるで少女みたいに。
この瞬間もまた、素晴らしい。

【鼠子】マッドサイエンティスト。マロニエさんの狂気は、なかなかのものです。

【プラタナス】でしょう?
マロニエさんは、本質的には嬲り殺しにしたいのかも?もしくは発狂させるとか。
エンドレスセックスの果てに、これだけしても、まだ行為をやめないマロニエさんを見た時、初めて「ああ、この人も大変なんだろうなあ」って思いました。もしかしたら、自分よりも欲望や業が深いのかもしれない。

【鼠子】自分より欲望が深い男性がいたとしたら・・ありえるんでしょうか?
変態属性の女にとって、それ以上に安心できる状況は無いですよね。

二人への最後の質問は「SM愛好家に向けての、おすすめエントリーはありますか?」だった。
二人は揃って、「選べない」と答えた。
日記はとても丁寧な推敲を経て時間をかけて編み出されたもので、しかも、全てドキュメンタリーである。
これ以上に貴重なテキストは無いと私も思う。

しかしながら、後日、マロニエさんより以下の記事を送って頂いた。
この場でご案内をします。

履歴その1 追記版 http://honb.blog83.fc2.com/blog-entry-486.html
履歴その2 追記版 http://honb.blog83.fc2.com/blog-entry-487.html
履歴その3 追記版 http://honb.blog83.fc2.com/blog-entry-488.html

長く関係を維持できる術は、これではないかと、私は思う。
上の記事が書かれたのは、リアルタイムから15年以上経過している。
二人ともすんなりと文章にできていることに着目していただきたいのだが、つまり、二人は何度もこの地点のことを共に振り返り、語り合い、想い出を共有する作業をしている。
これは、固有のスタイルではないだろうか。
例えば、自分は撮影も含めて何度か性的な場面に立ち会わせていただいているのだが、それは必ず、一度では済まない。撮影の前後に、少なくとも一回ずつは顔を合わせて話をする。特に重んじるのは撮影後の会合で、これはいわゆる本来の意味での反省会である。プラタナス、マロニエ、そして自分のそれぞれがどう感じたか、どう見えたかを正直に語っていく。
自分にとっては、どの会合をとっても中身の濃い会話を得られるので、欠かすことが出来ない。
(これ、おすすめです。デートでも反省会するといいんじゃないかな。一粒で2度3度楽しめる。)

最後に、インタビューで印象に残った一言を。
「出会った頃よりも、今のほうがずっとマロニエさんのことが好きなの」とプラタナスさんは言う。
マロニエさんも、同じだと言う。
出会った当時はプラタナスさんの美貌に惹かれてのスタートだったようだし、プラタナスさんはただただ、SMが出来る相手を求めていた。
マロニエ氏は、ここまでの課程を、まるで「さいの河原の石積み」だと語る。自分の思い通りに相手を育てようとしても、途中で何百回もぶちまけられたと。
「そりゃあ、もう、無惨に」
そう口にするマロニエさんはとても楽しそうである。
「めんどくさいことを楽しむのが長持ちするコツかなあ」

とはいえ、こんなめんどくさい質問を面白がって笑顔で答えてくださったプラタナス・マロニエ両氏に、心から感謝申し上げたい。
ありがとうございました!

テーマ:SM・緊縛・写真 - ジャンル:アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

深い

深いですね
こんなにお互いを信頼出来るって凄い
勉強になります

もっとめんどくさい質問もしてみたい!

鼠子さん、素晴らしい企画 ありがとうございました!
科学が自然界の法則の発見であるならばマロニエさんはまさにサイエンティストだと感じます。 異物とかローターとかエロ系固有名詞を他の表現に入れ替えれば深海生物の生態研究者へのインタビュー記事にそっくり作り変えられるかも・・・
個人的には「少しの変化を非常に大切にする」というのは重要なキーワードではないかと思います。 ずぼらに過ごしていたら気がつかないわずかな景色の変化をお二人が感知する能力をもっているからこそ・・・素晴らしいです・・・この点ではアーティストに通じるものがあるのかもしれません。
「めんどくさいことを楽しむのが長持ちするコツ・・・」 マロタナスさんに言われると説得力あります・・・
我が家の場合はお互い忘れっぽいのが長持ちしている秘訣のようにも感じてますが・・・・(笑)
まだまだこのお二人には今回のインタビューでは掘りだせなかった鉱床が隠されているような予感がします。 いつの日かインタビュー第2弾企画を期待しています!

ゆでガエルと釜爺

エントリーありがとうございます。ちょっと恥ずかしいですが(笑)

お湯にカエル放り込んでも、ビックリして釜から飛び出しちゃいますが、水からゆっくりゆっくり炊くと、知らぬ間に生きのいいゆでガエルが出来るという伝説。

カエルさん、湯加減どうですかぁ? 
はい、気持ちいいいです。
んじゃ、もう少し温度上げましょうね? 
お願いします。

(そろそろ食べごろかなあ・・・・)

一言で20年を総括する言葉、昨日プラタナスの口に突っ込みながら思いつきました。(笑) もちろん、昨日も少し茹で上がりましたよ(バカ)

Re: もっとめんどくさい質問もしてみたい!

ジェノさん
ありがとうございます。
しかしながら、私としましては、ジェノさんの庭の芝の生育具合についてレポートしたいんですよ!!
まじです!!
中身を見せろとはいいませんが、薄皮まんじゅうくらいの感じでぜひぜひぜひ。

Re: 深い

たすくさん
本当に深くて、まあ勉強にはならないんですけど、その魅力に取りつかれております・・
コメント、ありがとうございます!!

Re: ゆでガエルと釜爺

マロニエさん
何それ!!!!
すごい面白いです(笑)
湯かげん、ですね。いやー、インタビューしてみるものですねー。
ものすごく、しっくりきます。メモメモ。
(すっかり湯だってしまったプラタナスさんの顔が目に浮かびますw)

脱鼠!

いやー!なんだかかっこよく書かれすぎてて照れくさいですー!
現実は「しつこいただの変態カップル」なだけです(笑)。

でも楽しかった。
あのハチャメチャなインタビューをこんなに素敵な記事に仕上げるのは、さすが鼠子ワールドだなあ。
どうもありがとね~♪
ジェノさんちのインタビューの際は、ぜひお手伝いさせてください!

ちなみにタイトルは、コメントの内容とはいっさい関係ないです^^;
あまりにも気に入ったので、つい・・・。すみませんすみません!

Re: 脱鼠!

プラタナスさん、「しつこいただの変態カップル」に憧れるんですよ。
あ、そんなに変態じゃなくてもいいんだけど。
お口、お大事にね~(笑)

プロフィール

鼠子

Author:鼠子
音楽と東京を謳歌する変な人。ルーツはSMだけどゼンタイ、W&Mなど、皮膚感覚とアングラを愛してます。趣味は18禁なドキュメンタリーを撮影すること。blogでは過去と現在、現実と非現実、日常と非日常のコラージュをお届け中。のんびりふらふら放浪してます。ブログのご感想など、メールでもお待ちしております。こちらからお願いします。
ツイッター @nezuminoko
フリッカー(写真おきば)
http://www.flickr.com/photos/nezumiko/
タンブラー 日常
https://www.tumblr.com/blog/nezuminoko
タンブラー 非日常
https://www.tumblr.com/blog/lamia-nezumiko


ランキングに参加しています。

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
ブログ内検索
リンク